なぜボトムアップのチームを目指すべきか
今日は久々に監督として最近感じていることを記述していきます。
最近は委員会活動に自主練比重と監督である自分があんまり動かずに色々とチームの活動をしています。それで気づいたことがあるんですけど
トップダウンの組織ってみんな楽じゃない?
ってことなんです。
(http://keiei-manabu.com/strategy/decisionmaking.htmlより参照)
上に立つ者は要するに自分の思った事を「指示」するだけで良いんですね。下の人達は「指示を待って」その指示に忠実に「従う」だけなんですよね。
え?ここまでの流れでめちゃくちゃ考えたやつおった?
って話です。つまりトップダウンの組織って頭を悩ませる人間が上司も含めて少ないから
「非常に楽な組織」
なんです。
仮に組織や上司の意向にそぐわない行動があれば立場による力を使って修正できます。簡単ですね。
逆にボトムアップの組織について考えてみます。決定機関は基本的に部下にあたる人達にあります。
そうなると部署などいくつかの小集団が構成され、ミーティング等で意見を擦り合わせるために自分なりに調べたりしてまず「考え」ます。
その後、自分の意見を裏付ける意義やそれを採用する目的をはっきりさせて小集団に落とし込みます。採用されればそれをより上の人間に伝えます。
逆に上の人間はどうでしょうか?その意見を小集団から貰う前に孕む危険性やリスクを考えてあらかじめ軌道修正ができるように物事の方向性を「考え」なければなりません。
まさにうちが採用している委員会活動はこれに当たります。練習メニューの決定権は各委員会にあります。そのため打撃、走塁、守備それぞれの委員は各々の専門分野において調べて考えなければなりません。
そしてそれをまとめて成り立つ練習までの落とし込みまで行わなければなりません。みんな考えますね。めちゃくちゃ大変だけどみんな頑張ってると思います…。
逆に僕は打撃、守備、走塁全てのメニューに対して適切な軌道修正をすることをしなければなりません。向かう方向性は間違っていないか?意識の方向性にムラが全体として出ないか?などなど…。僕は僕でみんなに任せている部分が多いからこそ考えなければならないことが多くなります。
本当に自分が指示出して終わりのトップダウンの組織は楽だなぁ
っていうのが今まさに感じていることです。
みんなは目的地がどこにあるか探さなければならないし、上に立つものは迷子になるような人達が出ないようにしなければなりません。
まさにみんな考えて目標まで走らなければならないわけです。
考えない集団は変化する集団にはなれません。変化する集団になれなければ進化する集団にはなれません。
常に進化し続けるような集団、つまり考えられるボトムアップの集団を目指すべき理由はここにあると思います。
そんな集団づくりのためにもっともっと勉強していきたいと思います。